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夢の残り香~日劇ミュージックホールの文学誌

公演リストの補遺

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 この六月十五日にはじめてのミュージックホール同窓会NMHOG会が催され、それを紹介する読売新聞の記事に「大衆芸能に詳しい江戸川大学の西条昇准教授は『日劇は語られてもミュージックホールが語られる機会は少ない。皆さんが元気なうちに記録を集めたい』と話し」た、とある。
 まことにその通りで舞台は幕が閉じれば消えてなくなるといっても、それは記録や資料の不要を意味するものではない。日本のショービジネスの世界で確たる地位を占めていた日劇ミュージックホールの記録と資料は可能な限り整えておいてほしいと願っているけれど基礎となる公演リストひとつとっても完全なものはない。
 さいわい橋本与志夫・石崎勝久『the Nichigeki Music Hall』(東宝1982年)にある「日劇ミュージックホール30年全公演リスト」は第1回の「東京のイブ」(昭和27年3月17日~31日)から第185回開場三十周年記念公演「エロティカルグラフィティ」(昭和57年3月3日~4月25日)までを収めていて貴重なものであるが、そこから先、閉場するまでの公演リストはない。
 いつだったかこのコラムで基礎的な資料の不備についての愚痴を書いたところ、秋山薫氏から私信が寄せられ、そのなかにこんなリストでよければ参考にしてくださいと「エロティカルグラフィティ」以後の公演リストが記されてあった。二つの公演が不明ながら労作に感激したのは言うまでもない。その労にお応えしたくて以下に186回公演以降のリストを掲載しておきたい。
・186 不明 昭和57年5-6月
・187マリンブルーのときめき 昭和57年7-8月
岬マコ、大山節子、ジャンボ久世
・188華麗なるエロスの祭典(東宝創立50周年特別公演)昭和57年9-10月
松永てるほ、浅茅けいこ、明日香ミチ
・189年忘れエロスの最前線 昭和57年11-12月
岬マコ、大山節子、ジャンボ久世、明日香ミチ
・190エーゲ海の濡れた唇 昭和58年1-2月
浅茅けいこ、朝比奈れい花、炎美可
・191不明 昭和58年3-4月
・192ハローミュージックホールおいらん 昭和58年5-6月
浅茅けいこ、朝比奈れい花、明日香ミチ
・193演歌inエロス 女からおんなへ 昭和58年7-8月
   岬マコ、大山節子、ジャンボ久世
・194エクスタシーの夜 昭和58年9-10月
浅茅けいこ、明日香ミチ、マリア茉莉
・195演歌inエロス ザ・ゲイシャ 昭和58年11-12月
  岬マコ、大山節子、愛染恭子、朝比奈れい花
・196さらば日劇ミュージックホール 昭和59年1-3月
岬マコ、大山節子、明日香ミチ
by yumenonokoriga | 2014-08-15 08:33 | 日劇ミュージックホールの文学誌

いまはない日劇ミュージックホールをめぐるコラムです。

by yumenonokoriga
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