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ギタリスト深沢七郎

 深沢七郎は芸名を桃原青二として日劇ミュージックホールでギターをひいていた。だったらミュージシャンのボックスで踊りの伴奏をしていたかと言えばそうではなく、舞台に出演するギタリストだった。
 『深沢七郎の滅亡対談』(ちくま文庫)に収める古山高麗雄との対談「ギター・軽演劇・文学・自殺」のなかで「深沢さんは芝居もなさったんですか」との古山の問いかけに深沢は「私はバンドじゃなくて直接出ちゃったの、舞台へ……スパニッシュの人と組んで出たり、まあギターをひくというのが背景になっちゃったわけね、バンドじゃなくて。舞台に出てギターというものを背景に使ったわけですね。丸尾先生が」と答えている。
 たとえば公園のセットで高英男がルンペン姿で「枯葉」を歌う、傍のベンチにはルンペン姿の深沢が坐って伴奏を務めていた。
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by yumenonokoriga | 2015-01-10 10:07 | 日劇ミュージックホールの文学誌 | Comments(0)